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持ち家と賃貸どちらが得?メリットとデメリットは?老後に備えて徹底比較part1

持ち家と賃貸はどちらがお得なのでしょうか?

家は大きな買い物です。一方の賃貸の場合は一生家賃を払い続けなければいけません。

老後に備える意味でもどちらを選択した方が良いのでしょうか?

持ち家にも賃貸にもそれぞれメリット・デメリットがあって、一概にどちらか一方が優れているとは断言できません。

持ち家か賃貸かを比較する議論はいつの時代も住宅を選ぶ際の悩みとなっています。

そこで今回は、様々なデータをもとに持ち家と賃貸、それぞれどのような人が向いているのかを2回に分けて検証していきます。

データでみる持ち家と賃貸

持ち家と賃貸の比率の推移

まずは持ち家と賃貸の比率の推移をみてみましょう。

1978年の持ち家は60.4%、賃貸住宅は39.4%でした。

40年後の2018年の持ち家率はというと61.2%、賃貸住宅は35.6%ですので、実はあまり大きな変動はありません。

年代別で比較すると1983年では20代の17.9%が持ち家でしたが、2018年では6.4%と大きく下落。

30代の持ち家比率も53.3%から35.9%に、40代でも1983年は持ち家率71%に対して2018年は57.9%と大きく落ち込んでいます。

しかし60代以上となると1983年は77.6%、2018年は80.0%と若い年代とは逆の結果となっています。

いずれにしても高齢になるほど持ち家率は高まる傾向にあります。

このように、20代~30代の持ち家比率が減少している原因として考えられるのは、晩婚化やライフスタイルの変化ではないでしょうか。

一人暮らしであればワンルームの賃貸でも充分暮らすことができます。

住宅購入の大きなきっかけとなるもののひとつに結婚や出産により家族が増えることが考えられます。

それも晩婚化により、住宅購入のタイミングが過去よりも変わってきているといえます。

現在は再雇用制度もあるため70歳近くまで仕事を続ける人も増えてきました。

雇用期間が長くなった事も住宅購入のタイミングに影響しているのかもしれません。

また、老後2,000万円問題がメディアでも大きく取り上げられていましたが、将来のために大きな借金を敬遠する人もいて、高額な借金を背負うことになる持ち家ではなく賃貸住宅を選択するケースも見受けられるようです。

地域別持ち家率

持ち家率は地域によって大きく異なります。

一番持ち家率が高いのが秋田県で77.3%です。

次いで富山県の76.8%、同率で山形県、福井県の74.9%・岐阜県の74.3%がトップ5です。

当社の所在する新潟県は74.0%で7位の持ち家率でした。

16位の山梨県までは70%以上の人が持ち家を選択しています。

一方で持ち家率が最も低いのが沖縄県で44.4%。
持ち家率トップの秋田県と比べると32.4%もの開きがあります。

他に持ち家率の低かったところは、2位が東京都で45.0%、以降は福岡県52.8%・大阪府54.7%、北海道56.3%と続きます。

持ち家率の高かった県は地価の安さや、親との同居世帯の多さなどが影響していると考えられます。

持ち家率が最も低かった沖縄県は、実は全国10番目に地価の高い地域です。

宅地の1㎡あたりの平均地価は62,600円となっており、福岡県54,300円、広島県57,000円よりも地価が高いのです。

東京都・大阪府などの都市部は、地方より地価が高いため土地を購入して家を建てるとなると高額になってしまう事が原因と考えられます。

東京都では坪単価が100万円を超えることも珍しくありません。

都市部は地方と比較すると賃金が高い傾向にありますが、賃貸の価格も高かったり、地方より物価が高かったりと持ち家購入前の都市部での生活には何かと費用がかかります。

持ち家志向はどれくらい?

2020年の「土地問題に関する国民の意識調査」によると持ち家を志向している方の割合は、1993年の調査開始以来最低の68.3%でした。

調査開始からのデータでは、持ち家志向の方は、2011年度では80%台をキープしていましたが、2012年度以降は70%台に落ち、70%台前半が続いていた数値が直近の調査で70%を下回りました。

なお、政令指定都市での、持ち家志向はさらに低下しているとの結果も出ています。

また「借地・借家で構わない(または望ましい)」と答えた方は15.5%でした。

前回調査では21.8% でしたので、こちらも少し下がっているという結果です。

一方、「分からない」と答えた方が前回調査の4.3%から14.5%と急増しています。

また、政令指定都市では、「土地+建物を所有したい」と答えた方は61.6%で、都市部での持ち家志向の低下がうかがえます。

時代の変化と共に賃貸住宅が多様化になっていることにより、賃貸住宅を選ぶ人が増えている可能性もあります。

最近ではDIYやカスタマイズができる賃貸住宅も増えてきました。

自分の好みに合わせてアパートやマンションの部屋のレイアウトを変えられることで、自分の好みに合ったお部屋に住むことも可能になったことから、持ち家を購入の必要性が薄くなったといえます。

このように賃貸サービスのクオリティが向上することで、ほとんど変動しなかった持ち家率が今後変動する可能性もあります。

次回は

今回は直近のデータをもとに持ち家と賃貸の志向を確認いたしました。

次のコラムでは持ち家と賃貸のメリットとデメリットを比較しようと思います。


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